銀ネジは日本製の証!付加価値の付いているBOSSコンパクトエフェクターまとめ
ビギナーから熟練のプレイヤーまで幅広いユーザーに親しまれているBOSSのコンパクトエフェクター。アルミダイキャスト製の堅固なボディーに、単色のカラーリングが施された通称“ボスコン”は、1977年1月に発売されたOD-1を皮切りに、現在までに100種を超えるラインナップが発売されてきました。ハードオフの店舗でも人気の高いこれらのボスコンですが、同一モデルであっても生産された時期で中古市場価格が変動するのも特色の一つと言えます。本稿では個体によって市場価格が変動するBOSSコンパクトエフェクターの一覧をお届けします。
付加価値の付いているBOSSコンパクトエフェクター
日本製と台湾製が混在のモデル一覧、日本製に付加価値あり
80年代後半に工場が日本から台湾へ移転された事から、この期間に発売されていたエフェクターは日本製と台湾製が混在しています。市場においては日本製がより高く取引される傾向にあります。
- CE-2B Bass Chorus 発売期間:1987-95年
- CE-3 Chorus 発売期間: 1982-92年
- DD-3 Digital Delay 発売期間: 1986-販売終了
- DF-2 Super Feedbacker & Distortion 発売期間:1984~94年
権利問題に関連してボディの印字が初期と後期で異なる。
(初期Super Distortion & Feedbacker、後期Super Feedbacker & Distortion)- DS-2 TURBO Distortion 発売期間:1987年-
- GE-7 Equalizer 発売期間:1981年-
- HM-2 Heavy Metal 発売期間: 1983-91年
- HF-2 Hi Band Flanger 発売期間: 1985-95年
- LM-2B Bass Limiter 発売期間:1990-94年
- OC-2 Octave 発売期間:1982-05年
最初期はボディ表記が「Octaver」以降は「Octave」に変更。- OD-2 TURBO Over Drive 発売期間:1985-94年
- PH-2 SUPER Phaser 発売期間: 1984年-01年
- PSM-5 Power Supply & Master Switch 発売期間: 1983-99年
- PS-2 Digital Pitch Shifter 発売期間: 1987-94年
- RV-2 Digital Reverb 発売期間: 1987-90年
日本製の「銀ネジ」バージョン
現行品ではサムスクリューに黒ネジが採用されていますが、初期の日本製の個体には銀色のコインネジが採用されています。
- BF-2 Flanger 日本(黒ネジ/銀ネジ)/台湾 発売期間: 1980-2002年
販売時期の途中でノブが変更。- CE-2 Chorus 日本(黒ネジ/銀ネジ) 発売期間: 1979-82年
- CS-1 Compression Sustainer 日本(黒ネジ/銀ネジ) 発売期間: 1978-82年
- DS-1 Distortion 日本(黒ネジ/銀ネジ)/台湾 発売期間: 1978-89年
- GE-6 Graphic Equalizer 日本(黒ネジ/銀ネジ) 発売期間: 1978-81年
- TW-1 T Wah 日本(黒ネジ/銀ネジ)/台湾 発売期間: 1978-87年
最初期はボディ表記が「Touch Wah」以降は「T Wah」に変更。仕様変更前のバージョン
基板に使用されているオペアンプやチップなどの仕様が生産された時期によって異なるケース。いずれにおいても前期モデルが後期と比較して高値で取引されています
- CE-5 Chorus Ensemble 発売期間: 1991-
初期モデルはアナログ回路、後期はデジタル回路に変更- CH-1 SUPER Chorus 発売期間: 1989-
初期モデルはアナログ回路、後期はデジタル回路に変更- DM-2 Delay 発売期間: 1981-84年
前期はBBDチップにMN3005、後期はBBDチップにMN3205。- OD-1 Over Drive 日本(黒ネジ/銀ネジ) 発売期間: 1977-85年
使用されているオペアンプの種類により市場価格が大きく変動します。価格昇順。
JRC4558DD(デュアル)
C4558C(デュアル)
NEC μPC4741C(クアッド)
レイセオン製RC3403ADB(クアッド)
以上、個体によって市場価格が変動するBOSSコンパクトエフェクターのまとめ情報をお届けしました。各個体には市場価格に大きく影響はしない細微な変更点など様々で、こだわりを許容する非常に奥深い世界が広がっていると言えます。使用されているパーツが異なることで、駆動にも僅かな違いが生じるため、個体選びは音作りの大きなポイントとなるのではないでしょうか。
背面のラベル表記以外で日本製を見分ける手段としては「ボディ型番内のハイフンが全角表記」「電池ボックス内のスイッチがスケルトン(現行品は黒)」「ネジが銀色のコインネジ」「電源リード線の場所:電池スペース右上(初期)、電池スペース左下(中期)、スイッチ横(現行)」などが挙げられます。市場価格は一概に古いモデルが高いという訳ではなく、生産期間が長いモデルによっては旧電源規格のACA-100仕様と、現行のPSA-100仕様のモデルが混在する場合もあり、こちらに関しては現行仕様の個体にお値段が付いている場合があります。
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{参考文献/URL:ボス・ブック2(シンコーミュージック・エンタテイメント 2006年10月25日発行) , BBDを使用したアナログディレイBOSS DM-3 MOD 自作レポート}(画像出典:オフモール1,2,3,4)
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