誤植盤レコード、付加価値は付く?市場価格を調査

穴の位置がずれているエラー硬貨や、時代にそぐわない表現/誤字脱字が未修正の本や漫画の初版本など、希少性の高いそれらのアイテムは、市場では高価な価格で取引されている場合があります。当センターの過去のブログ記事では、レコードの見本盤が通常の盤よりも付加価値が付いていることをお伝えしましたが、レコードのジャケットやライナー、レコード盤のラベル部分に誤植がある盤については、はたして付加価値が付いているのでしょうか。本稿ではその様な誤植が見られたレコード作品を一部ピックアップし、その市場価格を調査/検証していきます。
誤植盤と通常盤レコードの市場価格の差
・荒井由実『ひこうき雲』 型番:ETP-9083
荒井由実名義のファーストアルバム。背表紙のアーティスト名が「荒井由美」と表記。中古市場では通常盤が1,000円以下で手に入る価格帯なのに対し、誤植盤は数万円で取引されることも。銀色の初回帯が付属している場合はさらに金額アップ。
・山下達郎『Big Wave ビッグウェイブ』 型番:MOON-28019
歌詞カードに一部誤植。市場価格は通常盤とほぼ変わらず、誤植が付加価値には影響していません。
・Led Zeppelin『Led Zeppelin』 型番:SMT-1067
メンバー名誤植。ジャケット裏面に掲載されたメンバーの顔写真と名前がジミー・ペイジ以外不一致。1969年7月に初版発売、同年10月に発売の第二版で修正。現在の市場価格は誤植盤は通常盤のおよそ2倍の価格帯に。見本盤、およびCZセールを謳う初回青帯が付いている場合は価格が大きく跳ね上がります。
・吉田拓郎『イメージの詩』 型番:EB-1004
歌詞誤植、B面に収録された『マークⅡ』が通常盤の音源とは異なり、イントロのドラムが未収録のレアバージョン。1,000円以下で手に入る通常盤の市場価格に対し、誤植盤は数万円で取引されることも。
・Wynton Kelly『Kelly Great』型番:MJ-7123、35-107他
表紙の「Kelly Great」の表記が「Kelley Great」と誤植、アーティスト名も「Wynton Kelley」の表記に。「Kelley」表記のバージョンは日本盤を含み複数種存在しており、誤植が付加価値には影響していません。
・Miles Davis『Kind Of Blue』
ジャケット、およびラベルに誤植有。「All Blues」「Flamenco Sketches」の曲順が異なる。誤植有のバージョンは複数存在しているものの、誤植が付加価値には影響していません。同作の誤植については90年代のCDリリースまで長きに渡り混乱を招いていた事は有名なお話。誤植有のオリジナルジャケットを忠実に再現したバージョンのLPも発売されています。
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以上、誤植盤の付加価値についてお届けしました。誤植があった場合でも一概に付加価値が付くとは言えず、主に初版の盤に誤植が見られることから、初版としての付加価値の比重が大きいとも言えます。しかしながら吉田拓郎『イメージの詩』や、過去の記事でお伝えしたBob Dylan『The Freewheelin’ Bob Dylan』の様に、音源のミスプレスや差し替えがある盤に関しては、付加価値が大きく上がります。ハードオフグループ札幌出張買取センターではレコードの買取も行っております。量が多い場合でも大歓迎ですので、査定や出張買取をご希望される場合は、是非当センターをご検討ください。ハードオフグループ札幌出張買取センターは札幌市、北広島市、恵庭市、千歳市にお住まいの方を対象に出張買取を行っております。ご依頼はフリーダイヤル(0120-622-068)またはウェブからお申し込みが可能です。










