20世紀初頭の大発明!「真空管」製品の魅力とは

目次
ガラス管のパーツ「真空管」とは
ガラスに包まれ、金属のプレートが内部に組み込まれた独特な筒状のパーツ「真空管」。国内外の各種メーカーより、様々なオーディオアンプやギターアンプが発売されており、現行の製品のカタログやハードオフなどの中古ショップで真空管製品を吟味したという方も多いのではないでしょうか。主に高額なアンプ製品などで聴き馴染みのある「真空管」とは、具体的にどういったものなのか、本稿では、今なお愛され続ける真空管の正体に迫っていきます。
真空管の歴史~その原点はトーマス・エジソンの発見から~
まずはその歴史から紐解いていきましょう。電子工学の基盤を築いた20世紀初頭の重要な発明である「真空管」は、電球や蓄音機などの発明者として知られるかの「発明王」トーマス・エジソンがその原理の原点を発見したところから始まります。エジソンは1883年、白熱電球の寿命を延ばそうと研究を行っていた際、追加で金属板を入れた電球のフィラメントが発熱した時に、直接触れていない金属板に電気が流れる事を発見します。これはのちに「エジソン効果(熱電子放出)」と呼ばれる現象で、まさに真空管の原理の原点となる発見でした。
エジソンはこの現象に深く踏み込まず、実用化することはありませんでしたが、1904年、フレミングの法則で知られるジョン・アンブローズ・フレミングは、この「エジソン効果」に目をつけます。電気が一方方向にしか流れないその特性を利用して、交流(行ったり来たりする電気)を直流(一方向の電気)に変える検波器を発明、ラジオの電波を捕らえる画期的な発明となりました。ここで生み出されたのが世界初の真空管である「二極管(フレミングバルブ)」となります。この段階ではまだ増幅の機能はありませんでした。
後の1906-1907年に、ギターアンプやオーディオにとって最も重要な「増幅」の仕組みを作ったのは、アメリカの発明家リー・ド・フォレストです。同氏はフレミングの二極管に、さらに3つ目の電極である「グリッド」を追加しました。真空管内の電子の量を「蛇口」のように調節するこのグリッドが、小さな音声信号を巨大な電気エネルギーへと変換することを可能にしました。この時生み出されたものが「三極管」と呼ばれる真空管で、後の四極真空管や五極真空管といった多極管の元となる発明となりました。
エジソンが電球の寿命に悩んでいなければ、そしてフレミングがその不思議な現象を「バルブ(弁)」として再定義していなければ、今の真空管アンプ特有の豊かなサウンドは存在しなかったかもしれません。
真空管とトランジスタの性能差は?各項目の比較表
| 真空管 | トランジスタ | |
| サイズ、消費電力 | 大型で熱を持ちやすく、消費電力が大きい | 小型で発熱が少なく、省エネ |
| 耐久性 | ガラス製で割れやすく、寿命がある | 衝撃に強く、半永久的に使用可能 |
| 起動時間 | 温まるまで音が出ない(数十秒〜数分) | スイッチを入れた瞬間に起動する |
| 音質傾向 | 温かみがあり、柔らかく艶やか | クリアで歪みが少なく、レスポンスが良い |
| 主な用途 | ハイエンドオーディオ、ギターアンプ、ラジオ等 | 電子機器、一般家電、スマホ、PC等 |
| 価格 | 高価 | 安価 |

真空管が持つ独自の魅力
- カスタマイズ性とメンテナンス性が高い
多くのトランジスタ製品は、内部の基板にパーツが固定されており、専門知識無く手を加えるのは困難です。一方、真空管は熱を発する性質の為「真空管が露出している」あるいは「簡単に抜き差しできる」構造が一般的です。その為、メーカーや製造年代の異なる真空管に付け替えて音の変化を楽しむ通称「球(たま)転がし」が可能なカスタマイズ性の高さも魅力の一つです。 - 見た目にも美しい淡い光
通電すると、オレンジ色にぼんやりと光るフィラメント。ガラス越しに見える複雑な金属パーツは、一種の工芸品のような美しさすら感じさせます。音楽を聴きながら、暗い部屋で灯りを眺める時間は、真空管アンプならではの贅沢なひとときと言えます。 - 温かみのある柔らかい音質
真空管の音は、人間の耳に心地よく響く「偶数倍音」を多く含むという特性があります。これが、デジタル特有の硬さを取り除き、アナログらしい「厚み」と「柔らかさ」を生み出すと言われています。 - 真空管ギターアンプだけの特別な魅力
真空管を搭載したギターアンプの魅力には「自然な歪(ひず)み」が挙げられます。出力を上げて真空管に負荷をかけることで得られる、粘り気のあるドライブ感やサスティーンは真空管ならではと言えます。

真空管アンプの持ち味を再現するトランジスタ製品も人気
トランジスタ製品に比べて高価な事や耐久性が劣る点など、現在の基準では取り扱いにおいて多くの不便な面があるものの、それを上回る魅力があるのが真空管と言えます。近年ではトランジスタアンプで真空管を再現したギターアンプも登場しています。YAMAHAが展開しているギターアンプTHRシリーズは、見た目はコンパクトなラジカセサイズのギターアンプとなっており、真空管アンプの音や持ち味をリアルに再現するアンプシミュレーターを搭載しています。さらに本体前面のグリルの間からオレンジ色の光が点灯する機能があり、起動直後は真空管の様にじんわりと光り始めるギミックを実装するなど、音以外にも真空管アンプを再現するこだわりの作りとなっています。

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真空管の魅力についてお届けしました。ハードオフの売り場にも、高価な真空管を搭載したオーディオアンプやギターアンプの他、比較的安価に入手する事が出来る真空管のヘッドホンアンプやミニアンプ、ギター用エフェクターも並んでいたりします。興味のある方は、是非一度真空管製品を手に取ってその違いを味わってみてはいかがでしょうか。ハードオフグループ札幌出張買取センターでは、オーディオ製品の買取を強化しております! 今回ご紹介の真空管をはじめとして、インシュレーターやスピーカーユニット、ドライバーなどのオーディオパーツも買取を行っております。出張買取はスタッフがご自宅までお伺いし、査定から買取まで丁寧に対応いたします。対象エリアは札幌市、北広島市、恵庭市、千歳市です。 ご依頼はフリーダイヤル(0120-622-068)またはウェブからお申し込みいただけます。






