およそ20年ぶりのフィルムカメラ最新モデル『PENTAX 17』国内発売開始、先行販売の海外の反応は
日本国内でも発売開始!新型フィルムカメラ「PENTAX 17」
2024年7月12日に日本国内でも発売が開始されたリコーイメージング株式会社(以下:リコー)の新型フィルムカメラ「PENTAX 17」。フィルムカメラの新機種を開発する「フィルムカメラプロジェクト」として2022年12月に発表された同社の企画から実現した本機種ですが、米国と欧州では日本国内より一足早い先月6月に先行販売されています。Z世代を中心としたアナログカルチャーへの高い関心から注目が高まっているフィルムカメラですが、大手カメラメーカーであるリコーより、長年休眠していたPENTAXブランドのおよそ20年ぶりの発売となるフィルムカメラはどのように受け入れられているのか、海外での反応を見ていきましょう。
PENTAX 17とは
PENTAX 17はリコーイメージング/PENTAXがこれまでのフィルムカメラ開発のノウハウを生かし、ベテランの技術者と若い世代の技術者が一丸となって技術を承継しながら、あえて全自動ではなく、人が操作する余地を残すことで、撮影者の個性や創造性が発揮できるモデルとして開発いたしました。昔からフィルムを楽しんでこられた全世界のフィルムカメラファンの方々、そしてこれからフィルムを始めてみたいという若い世代の方々に、写真の原点とも言えるフィルムカメラでの撮影を存分に楽しんでいただけるモデルに仕上げています
公式サイトより引用
PENTAX 17の主な特徴
・ハーフサイズフォーマット(35ミリ判フィルム(36x24mm)1コマの約半分(17x24mm)を使用)の為、35mm判の倍の枚数の撮影が可能。そのまま構えると縦位置の撮影になる
・フィルムカメラならではの所作、手動の巻き上げレバ―、クランクによるフィルム巻き戻し、ダイヤル操作による露出補正を実装
・焦点距離25mm(35ミリ判換算で約37mm相当)の単焦点レンズを搭載
・ピント合わせは、手動選択のゾーンフォーカス式を採用
・7種の撮影モードを搭載
・上下カバーには軽量かつ堅牢なマグネシウム合金を採用、レンズ前面にはフィルター径40.5mmの各種市販フィルターの装着も可能
海外ユーザーの評価は
それでは先行販売されていた海外の評判はどのようなものだったのでしょうか。カメラ製品のレビュー動画を投稿している海外カメラ系YouTuberのKaiman Wong氏は、自身のチャンネルの動画にて、数週間にわたって使用した同機種の所感を報告。同機種はハーフフレームフォーマットによってより多くの写真を撮ることが可能であり、シンプルな操作性がノスタルジックな感覚を与えてくれると評価しています。一方でレトロなアプローチに振り切った仕様には一部懐疑的な面もあるとして、CR2電池を使用する点や、自動巻き上げ機能が無いのは現代的ではなく不便に感じるユーザーもいるかもしれないと伝えたほか、ゾーンフォーカスの機能は近年のオートフォーカスに比べると直感的ではないとも報告しています。このように不便な部分もノスタルジックと捉えるか否かで同機種の印象も変わってくると言えそうです。
また同機種で撮影した写真を多数掲載しているThe Darkroomでは、超高価なビンテージフィルムカメラでもなく、安価な使い捨てカメラでもない、中間の手ごろな価格で品質の良い新たなフィルムカメラを長きに渡り望んでいたとして、今回登場した「Pentax 17」はその条件を満たす機種であるとコメント。同機種は初心者にもベテランの写真家にもお勧めできるカメラと評価しており、ゾーンフォーカスもコツを掴めば使いこなすのは容易であるとしています。
当初はその価格帯から同機種に注目はしていなかったとするテック系メディアのTechradarでは、実際にカメラを使用しているうちに同機種の持つ魅力に魅了されていったとしており、2024年のカメラ事情において、もっとも理にかなった製品だとコメント。レトロな物が受け入れられる時代であり、スマートフォンが普及した今日において、縦フレームのハーフフォーマットはこれまで以上に意味を持っていると伝えています。またカメラパーツは少しチープな印象があり、価格設定がやや高めである点や、ケースなどのアクセサリーも不足している点を欠点として挙げているものの、Z世代の為のフィルムカメラを作ろうとした同社の試みは成功していると伝えています。
不便な部分に関しては好みが分かれているようですが、リコーはプロジェクトの発足時に”あえて手間がかかる”楽しみをテーマとして掲げており、音楽リスニングにおけるデジタル配信とレコードプレーヤーの関係性の様に、アナログな手間をあえて味わうのが本機の楽しみ方と言えそうです。
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先月の予約開始以降、オンラインショップでは既に完売が続出するなど、人気機種の「PENTAX 17」。今後、更なるラインナップの展開があるのか、気になるところです。ハードオフの店舗では中古のフィルムカメラも多数取り扱いしておりますので、興味のある方はお気に入りの一台を探してみてはいかがでしょうか。ハードオフ札幌出張買取センターではカメラの買取も強化しております。売却をご検討されているお品物がございましたら、是非当センターまでお気軽にご相談ください。札幌/北広島/恵庭/千歳地区にお住まいの方を対象に出張買取を実施しております。
参考リンク(RICOH公式サイト:ハーフサイズフォーマット単焦点フィルムコンパクトカメラ 「PENTAX 17」を新発売 , RICOH公式サイト:PENTAXブランドにて”フィルムカメラプロジェクト “開始 , Fstoppers.com , TheDarkroom.com, techradar.com/)
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