エレキギターの買取査定、ココがポイント!査定時のチェック項目を解説

カメラやオーディオ、電動工具など、様々な商品が並んでいるハードオフ。その取り扱い商品の中でもオーディオと共に、広いスパンで売り場を展開しているのが「楽器」です。今回の査定のチェックポイントでは、楽器の中の「エレキギター」に焦点を当て、査定時に確認しているポイントについてご説明いたします。
エレキギターの査定ポイント
各種電装系の不具合の有無
エレキギターはその名が示す通り、演奏に電気が必要なギターの種類です。取り付けられたピックアップが弦の振動を電気信号に変換し、アンプを通して音を増幅させる設計で、アコースティックギターの様にそのままでは演奏が出来ません。その為、弦の音を読み取りアンプへ信号を送る各部位が、正常に動作するかが査定において大きなポイントとなります。
通常は、エレキギターとアンプをシールドケーブルで接続し、弦を弾くとアンプから音が出力されます。しかしながら不具合が生じている場合、コントロールノブやピックアップセレクターを動かした際に音が変化しなかったり、ノイズが混ざったり、はたまたまったく音が出ないといった状態になる事もあります。
雑音や接触不良に関してはポットの汚れや配線の劣化、ジャックの緩みなどが原因で発生する場合が多く、使用している内に症状が解消するケースもあります。しかしながら症状が解消されない場合は、パーツ交換などの修理コストが査定額に反映される形となり、不具合の症状、程度によって査定額が変化します。
ボディのダメージ、打痕の有無

ボディに擦り傷や打痕、クラック(割れ)などのダメージが発生している場合、減額の対象となります。落下などの衝撃で、ネックやヘッドに亀裂が発生している場合は、チューニングや弦高の安定性、耐久性の面など、演奏において支障が生じる可能性がある為、通常の査定金額よりも大幅に減額された金額でのご提示となる場合もあります。
またボディにステッカーが貼られている状態では、ボディのコンディションが確認できない為、傷前提の査定額となる場合があります。
ネックに反りが生じていないか

アコギの様に空洞ではなく、ソリッドなボディのエレキギター。通常、表面は綺麗なカラーで塗装されていますが、素材はメイプルやローズウッドなど、一部の特殊素材を除き基本的には木材が用いられています。その為、湿度や温度などの影響を受けやすく、環境下によって木材は変形します。
ローフレットからハイフレットの全ポジションで、弦と適切な高さで並行であることが理想とされるネックが、弦に対して盛り上がったり(逆反り)、弦に対して盛り下がったり(順反り)、またはねじれた様にしなる事もあります。その状態の場合、弦高が高くなり演奏性が損なわれたり、弦がフレットに当たり詰まったようなビビリ音が発生してしまいます。
弦の張力によるネックの反りはギター設計の段階で想定されており、ボディのネック部に埋め込まれているトラスロッドと呼ばれる調整用の金属棒を、マイナスドライバーや各種レンチなどで適切な方向に回転させ、反りを平行にすることも可能です。しかしながら、トラスロッドを回転できる方向には限界がある為、トラスロッドの調節を行っているか、またネックの調整が困難なねじれが発生していないかも査定のポイントとなります。
フレットと指板の消耗度

ギターの弦を指で抑えると、弦と指先が触れるパーツがフレットと指板です。フレットは弦に対して垂直に一定の間隔でネック部に取り付けられていて、適切な演奏をするために必要なパーツとなり、素材は主にステンレスやニッケルシルバーが採用されています。
フレットと指板は弦や指先と頻繁に触れる部分であり、演奏を重ねるごとにその表面は摩耗していきます。その為、消耗により均一の弦高を維持できない場合は、音の正確性や演奏性が低下する他、消耗の度合いによって買取金額も変動します。
パーツ類はオリジナルか、換装の有無

オリジナルパーツからSeymour Duncan、DiMarzioなど、高品質なピックアップなどの社外性パーツに換装されている場合、付加価値が付く査定金額となる事もあります。しかしながら、ビンテージギターに関してはコレクション目的の側面もあり、使用されているピックアップやブリッジ、ペグ、ノブなどのパーツがオリジナルか否かがビンテージ市場における製品価値の大きなポイントとなります。その為、換装されている場合は大幅に価値が低下する可能性もあります。
付属品の有無

購入時に付属していたロゴ入りの専用のギターケースや、トーンアームなどがある場合も、付加価値となります。また、変形ギターなどがピッタリと収まるハードケースタイプの専用ケースは付加価値高めです
エレキギター強化買取メーカー
Gibson(ギブソン)
ギターブランドとして世界でアイコン的な存在であるアメリカ・テネシー州ナッシュヴィルに本社を構えるギブソン(Gibson Brands, Inc.)。企業名の由来でもある同社創設者のOrville H. Gibson氏が、1894年にマンドリンやアコースティックギターから楽器の制作を始めた所が起源となります。その後1902年にアメリカ・ミシガン州カラマズーにGibson Mandolin-Guitar Manufacturing Co., Ltd.を設立。1950年代のLes Paulモデルなどのエレキギターで一躍有名になりました。経営難やブランド再編で、2018年に破産申請を行うも、その後再建を果たし、現在も多くのプレイヤーに愛され続けているブランドです。
Fender(フェンダー)
1946年に米国で創業した楽器製造メーカー「フェンダー」(Fender Musical Instruments Corporation)。社名は創業者のレオ・フェンダーに由来します。同社は1950年代に、現在も定番となっているTelecasterやStratocaster等のソリッドボディタイプのエレキギターの量産化を実現、今日の音楽シーンに与えた影響は計り知れません。1987年にはカリフォルニア州コロナ工場にカスタムオーダーメイドのギター設計製造拠点Fender Custom Shopをオープンしており、プロのミュージシャンやギター愛好家から信頼されているギターメーカーの一つです。
PRS(ポール・リード・スミス)
PRS(Paul Reed Smith Guitars)は1985年に米国メリーランド州に設立されたギターメーカー。会社名は創業者のPaul Reed Smith氏に由来します。同社が製造するギターのビルドクオリティには定評があり、Coreシリーズ、SEシリーズ、S2シリーズなど幅広い価格帯のモデルを展開。広いジャンルの音楽ジャンルに適した様々な製品ラインナップを提供、世界中のギター愛好家やギタリストから信頼されているメーカーの一つです。
ESP(イーエスピー)
ESP(Electric Sound Products)は、1975年に東京で設立された楽器製造、教育事業、メディア関連事業を展開する日本の企業。経験豊かなギタークラフトマンやリペアマンを中心とするスタッフによって創設された同社は、カスタムギター制作とリペア&メンテナンスショップとしてスタート。現在は日本をはじめ、米国、北京にも活動拠点を構えており、ESP USAとして製造しているカスタムギターはヘヴィメタルやハードロック系アーティストに支持されています。楽器の小売り事業も全国的に展開しています。
Rickenbacker(リッケンバッカー)
1931年にアドルフ・リッケンバッカー氏によって設立された米国の楽器製造メーカーRickenbacker International Corporation。1932年に製造された初期の主要製品「Frying Pan」は、史上初のソリッドボディエレキギターとされています。同社は特徴的なダブルカッタウェイのボディ形状や、セミアコモデルの300シリーズなどのギターを展開しており、ビートルズやザ・フーなど、多くのブリティッシュ・インヴェイジョンバンドに愛用され、ロック史に大きな影響を与えました。
Greco(グレコ)
日本の楽器卸問屋「神田商会」が1960年代より展開しているブランド。当初は海外製ギターのコピーモデルをメインに製造していた同社ですが、1970年代中頃から「Boogie」シリーズや「MR」「GO」シリーズなどのオリジナルモデルを展開。2005年には海外楽器ブランドのZemaitisと提携し、「Greco Zemaitis」シリーズを発表するなど、日本のギターメーカーとして独自の地位を確立しています。
YAMAHA(ヤマハ)
1897年(明治30年)にピアノ製造業を中心とする「日本楽器製造株式会社」を設立し、創業から100年目の節目となる1987年に「ヤマハ株式会社」へと名称が変更された日本に拠点を置く老舗楽器メーカー。1966年からFGシリーズをはじめとするギターの製造が本格化、1970年代から80年代にはSGシリーズなど、海外アーティストからも支持されたモデルを発売。ギターの他にピアノや管楽器、ドラムなど様々な楽器や音響機器、音楽教育事業を展開しています。社名は創業者の山葉 寅楠氏の姓に由来しています。
Gretsch(グレッチ)
米国を拠点にギターやドラムを中心とした楽器製品を展開している楽器製造メーカー。1883年に米国ニューヨーク州ブルックリンにて、当時27歳のFriedrich Gretsch氏がバンジョーやドラム、タンバリンの販売店として創業。12年後にこの世を去ったGretsch氏から当時10代の息子であったFred氏へと経営が受け継がれるも、その後1916年までに米国内では有数の楽器の輸入・製造業者へと成長、国内外の数々のミュージシャンから支持されている世界的な楽器メーカーの一つです。
Martin(マーティン)
Martin(C.F. Martin & Company)は、1833年にドイツ出身のChristian Frederick Martin氏によって設立された楽器製造メーカー。アコースティックギター、クラシックギター、ウクレレを主力製品に展開。音響と構造の強度を両立させる革新的な技術として、今日のアコースティックギターの標準となった骨組み構造「Xブレイジング」を1850年代に標準化、現在も定着している14フレッドのネックジョイント構造や、ドレッドノートボディなど、同社が考案した技術の功績は計り知れません。
Tokai(トーカイ)
Tokaiは1947年設立された静岡県浜松市に拠点を置く楽器製造メーカー「東海楽器製造株式会社」のギターブランド。ピアノとハーモニカの研究開発を目的として設立されたルーツを持つ同社は、1965年よりクラシックギターの生産、販売を開始。1970年代に販売したエレキギターで知名度を獲得しました。1983年には世界初のアルミニウム合金を採用したメタル・ボディと独自シェイプのオリジナルエレキギター「Talbo」の開発・生産に成功、現在も製品ラインナップの一つとして展開しいます。
Musicman(ミュージックマン)
Music ManはFenderの創業者レオ・フェンダーが同社辞職後、元フェンダー社員のフォレスト・ホワイト、トム・ウォーカーと共に1974年に立ち上げたギター製造メーカー。1984年にErnie Ballが同社を買収し、以降はErnie Ball Music Manとしてブランドを展開、StingRayやSterlingシリーズを販売し人気を博しています。主要モデルで採用されているチューニングポストから一直線に伸びる4対2のペグレイアウトが同社のトレードマークの一つです。
James Tyler Guitars(ジェームス・タイラー)
米国カリフォルニア州ロサンゼルスに拠点を置く楽器製造メーカー。1980年にロサンゼルスに楽器のリペアショップとして事業をスタートし、1987年に高級カスタムギター製造へと移行。社名は創業者のJames Lee Tyler氏の名称に由来しています。Burning Water、Shmear、Psychedelic vomitなどの独特なフィニッシュがラインナップされてるのも特徴の一つ。少量生産によるフルカスタムオーダーやセミオーダーモデルを提供しています。
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