あの頃、売り場を彩ったハーマンカードン『Onyx Studio』と言う名のスピーカー

ハードオフなどのリユースショップでは、お客様からお売りいただいた商品が店頭に並ぶため、店舗ごとに異なる在庫が店舗巡りの楽しみのひとつとなっています。そんなリユースショップは不要になった物を売却できる場所であり、流行が落ち着いた生活家電などのアイテムが一時的に集中して増えるのは世の常と言えるかもしれません。一時期、当センターも所在している札幌市内のハードオフのオーディオコーナーに立ち寄ると、どの店舗でも見かけるほど広く流通していたBluetoothスピーカーがありました。それが、ハーマンカードン(harman/kardon)製の「Onyx Studio」です。半円形でドーム型の独特なフォルムが特徴的で、今も類似製品が少ないため、店頭で一度目にした記憶がある方も多いのではないでしょうか。
米国に拠点を置き、現在はサムスン電子傘下のハーマン・インターナショナルが、JBLなどと共に展開しているオーディオブランドのharman/kardon。BMWやMercedes-Benz等の高級外車の車載オーディオにも採用されるなど、上質なイメージの強い同ブランドですが、この「Onyx Studio」が国内で広く流通した背景には、携帯電話キャリアのソフトバンクが実施したキャンペーンが大きく影響していました。同社は2014年に、特定の回線プランの契約特典として、当時約5万円で販売されていたこのスピーカーを配布する大規模なキャンペーンを展開、配布開始以降、リユースショップやオークション市場で大量に流通するようになりました。

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質の高い「Onyx Studio」、現在も続く人気シリーズ
全国的に広く配布された結果、中古市場に供給過多の状況となったこのスピーカーですが、その性能はハーマンカードンならではの折り紙付きの内容となっており、低価格帯で取引されていた当時はコストパフォーマンスの優れたアイテムとして人気を呼んでいました。スペックは、3インチウーハー×2、3/4インチツイーター×2に加え、ボディの前後にパッシブラジエーターを搭載するなど、とりわけ低域の再生能力を強化したリッチなサウンドを実現しています。ネットを取り外すと確認できる曲面に沿って配置されたユニットのデザインは、どこかBOSEの最初期のスピーカー「2201」や、楽器のハンドパンを彷彿とさせる形となっています。

以上の様に「Onyx Studio」は広く普及した初代モデルの印象が強いものの、2014年に登場して以降、現在も定期的に新製品が投入されている人気シリーズに成長しており、昨年にはオリジナルを彷彿とさせるデザインの新型「Onyx Studio 9」が登場しています。シリーズの発売順は以下の通りです。発売日は海外の発売日を記載しています。
Onyx Studioシリーズ 発売日順リスト
Onyx Studio (初代)

発売日: 2013年
2014年に実施されたソフトバンクのキャンペーンで広く流通したモデル。Bluetooth、AirPlay、DLNA対応、60W出力、4ユニット+デュアルパッシブラジエーター搭載。
Onyx Studio 2

発売日:2014年10月 公式製品ページ:URL
ロゴやスタンド部のカラーリングがゴールドに変更。ノイズキャンセルマイクを搭載したハンズフリー通話にも対応した他、AUX端子を搭載して外部入力も可能に。Bluetooth 3.0対応。
Onyx Studio 3

発売日: 2016年8月 公式製品ページ:URL
前面のベゼルが薄くよりスタイリッシュに。Bluetooth 4.1対応。
Onyx Studio 4

発売日: 2017年10月 公式製品ページ:URL
専用アプリとの連動機能を搭載。 Bluetooth 4.2対応。
Onyx Studio 5

発売日: 2018年8月 画像参照:HARMAN公式製品ページ
上部にアルミハンドルが付いたデザインへ刷新。スピーカーはモノラルへ変更。 Bluetooth 4.2対応。
Onyx Studio 6

発売日: 2019年9月 公式製品ページ:URL
IPX7防水に対応。ウーハーx1、ツイーターx1を搭載。同モデルを複数台ワイヤレス接続して使用するデュアルスピーカー化が可能。Bluetooth 4.2対応。
Onyx Studio 7

発売日: 2021年4月 公式製品ページ:URL
アルミハンドルがボディを包み込む新たなデザインへ刷新。デュアルツイーター搭載によるステレオサウンドを実現。
Onyx Studio 8

発売日: 2022年10月 公式製品ページ:URL
リスニング環境に合わせた自動チューニング機能を搭載。環境に配慮したリサイクル素材を採用。デュアルマイクを搭載。Bluetooth 5.0対応。
Onyx Studio 9

発売日: 2024年10月17日 公式製品ページ:URL
オリジナルに近いドーム型の円形デザインへ刷新、スタンド無しで自立。ウーハーx1、ツイータx3を搭載。Bluetooth 5.3対応。
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記事執筆時点(25年6月)でオフモール掲載数は17点と、今となっては店舗で見掛ける事も少なくなった初代「Onyx Studio」ですが、25年の4月には、ハードオフ札幌北都店で中古品と未開封品が新規入荷していました。10年近く経過しているモデルの為、内蔵バッテリーは消耗している状態と予想されますが、AC電源駆動も可能なので、同店舗に立ち寄る機会がある方はかつてハードオフの売り場を彩った同スピーカーを是非確認してみてはいかがでしょうか。ハードオフグループ札幌出張買取センターではBluetoothスピーカーも買取強化中です!ご不要な物がございましたら、1点からでもお気軽にお問い合わせください。札幌市、北広島市、恵庭市、千歳市にお住まいの方を対象に出張買取を行っております。ご依頼はフリーダイヤル(0120-622-068)またはウェブからお申し込みが可能です。

参考URL( 5万円相当のスピーカーシステム 「harman/kardon ONYX STUDIO」がキャンペーン特典に登場! )
