記録メディアの生産が終了したMD、今使うメリット/デメリット

目次
1992年に発売された記録メディア「MD」
1991年にソニーが発表し、翌1992年に製品化されたデジタルオーディオ光ディスク「ミニディスク(通称MD)」。かつては、ミニコンポ、ポータブルプレーヤー、カーオーディオ機器などに搭載され、コンパクトカセットに代わる新たなメディアとして一時代を築きました。しかしながら、USBメモリやSDカードといったフラッシュメモリを使用するプレーヤーの普及によりその役割は縮小。その後、MDに対応した新製品の生産は終了し、2025年2月にはソニーからMDメディアの生産終了が告知され、歴史に幕を下ろしました。本稿では、今から音楽メディアとしてMDを利用する上でのメリット、デメリットを検証します。
PCと接続するデジタルオーディオプレーヤー以外にも、スマートフォンから手軽に利用できる音楽ストリーミングサービスやダウンロードが主流となった現代において、利便性や機能的な面からMDは比較対象として大きなハンデが生じるため、今回はレコードやカセットプレーヤーなどの物理メディアを所有する楽しさ、あえて不便を楽しむという昨今の音楽リスニング文化の観点から検証を行います。
MDのメリット
- カセットよりもボディとディスクがコンパクト
- 物理的なディスクを所有する満足感がある
- コンポからCD等の音源をデジタルで録音が可能
- 本体や記録メディアの種類が豊富で個性が演出できる
MDのデメリット
- 故障した場合は修理不可
- 国産の充電池は入手困難
- 現在主流のオーディオ機器と互換性が無い
- 音源ソフトの販売はほぼ無く、基本的に録音したディスクの使用に限られる。
Hi-MDや純正充電池は入手困難
SONY純正の記録メディアは2025年2月まで生産されていたため、現在も家電量販店等のショッピングサイトで購入が可能ですが、Hi-MD対応機器で再生可能なHi-MDメディアに関しては、カセットテープメディアにおけるメタルやフェリクロームタイプと同様に、その希少性から価格は高値で安定しています。記録メディアの確保で不便は生じないものの、薄型のポータブルMDプレーヤーに適合するように採用されていたいた板ガムの様な見た目の通称「ガム電池」と呼ばれる充電池に関しては、現在は新品の純正品は入手が困難な点も注意が必要です。また物理的なディスクを所有する満足感に付随する利点として、カセットテープやCDと同様に自作ディスクの貸し借りが行える要素もありますが、現在の環境においてはMDは主流のメディアではない為、この利点を完全に活かせないとも言えます。
"平成レトロ"時代に人気は再熱する?
消耗品やサポートの面で、やや不安な要素の大きいポータブルMDですが、角ばった手のひらサイズのボディや独自の記録メディアは唯一無二の魅力があるのではないでしょうか。近年公開されたカセットテープが物語のフックとなっていた映画『ベイビー・ドライバー』や『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の様に、「平成レトロ」ブームが成熟した数年後の時代、"クール"なアイテムとしてMDの人気が再熱する、なんてこともあるかもしれません。
ジャンクコーナーに足を踏み入れると、ガラスケース内にマイケルジャクソン「History〜book1」のMD版を発見!ディスク1にトラック16を収録したCD版と同様の2枚組仕様となっております。珍しい一品です👀 #MichaelJackson pic.twitter.com/QKXQQoUCZ7
— ハードオフ札幌出張買取センター【公式】 (@hardoff_econos) October 7, 2023
過去にハードオフ札幌中の島店に訪れた際に、ジャンクコーナーのガラスケース内に陳列されていたマイケルジャクソンのミュージックMD。とってもレアです!
ハードオフでは記録メディアも買取しております!
以上、MDのメリット、デメリットについてお届けしました。ハードオフグループ札幌出張買取センターでは、今回ご紹介したMDプレーヤーや、未開封のMD記録メディアの買取も行っております。ご自宅にお伺いしてその場で査定、買取を行う、ハードオフの出張買取を是非ご検討ください。札幌市、北広島市、恵庭市、千歳市にお住まいの方を対象に出張買取を行っております。ご依頼はフリーダイヤル(0120-622-068)またはウェブからお申し込みが可能です。
参考URL( "Hi-MD"フォーマットについて(SONY公式サイト) , ブルーレイディスクメディア、録音用ミニディスク、記録用MDデータ、ミニDVカセット生産終了のご案内(SONY公式サイト) )
