愛称は「ぽんせんべい」なYAMAHA『NS-250』札幌川沿店で発見!
冬のアクティビティ「スキー」が楽しめる札幌市民ゆかりの場所、藻岩山。この雄大な山が背後にそびえる札幌市南区の「ハードオフ札幌川沿店」の店舗に立ち寄ると、オーディオコーナーの売り場に国内の大手音響/楽器メーカーのYAMAHAが1970年代に発売したブックシェルフスピーカー「NS-250」が入荷しておりました。同社のNSシリーズと言えば「センモニ」の愛称で知られる「NS-1000M」がとりわけ有名ではありますが、一方でこの「NS-250」は記事初出時点でオフモールの掲載数が1店舗のみと、市場であまり見掛けない希少なスピーカーと言えます。しかしながらそのユニークなスピーカーユニットの平たい外観から「ぽんせんべい」の愛称でオーディオファンからは親しまれています。
そんな「ぽんせんべい」ユニット誕生の背景を辿ると、そのルーツはピアノやエレクトーン等の鍵盤楽器へと辿り着きます。音の再現(RePRODUCE)ではなく、音の生産(PRODUCE)というコンセプトに基づいて設計されたYAMAHAのNS(Natural Sound)スピーカーは、同社がエレクトーンの開発に着手すると同時にその研究開発がスタート。当初はエレクトーンに社外性のスピーカーを組み込んでいたものの、ヤマハが追求している楽器としての「音」の理想には至らず、その後も理想とする音の実現の為、振動板の素材として木材、紙、金属など多くの種類で比較実験を実施。最終的に上質な特殊発砲スチロールを採用することで予てより追求していた「エレクトーンそのものが鳴っている」音が実現したとされています。そのユニークな非対称の形状は、複雑な振動で音を広げるピアノの「響板」に着想を得たもので、デザインの完成までに5,000回以上もの試行錯誤が重ねられたそうです。
この上質な特殊発砲スチロールは、軽くて丈夫で振動面が大きく、コーン紙より剛性があり、品質の物理的特性の均一化が容易であると謳われています。
オープンバック構造の為、背面の壁には15cm程度のスペースが必要。
見た目もユニークなこちらのスピーカー。ユニットのサイズ感は非常に迫力がありますが、実際にどのような音が奏でられるのかとても興味深いアイテムですね。中々店頭で出会う機会は少ない為、ハードオフ札幌川沿店に訪れた際には是非確認してみてはいかがでしょうか。
参考リンク(YAMAHA NS-30(PDF) , AudioKarma Database(PDF))
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